Love Thy Community Presents VP Records
Love Thy Community Programの最新のパートナーとしてVP Recordsをご紹介いたします。1979年にクイーンズのジャマイカで設立されて以来、VP Recordsはレゲエ音楽業界の最前線に立ってきました。
ジャマイカのキングストン出身の共同経営者、Vincent ChinととPatricia Chinは、音楽への情熱を共有することで結ばれました。当初はキングストンで事業を開始し、1950年代後半から1960年代前半にかけて店舗と制作スタジオをオープン。政治的に激動した1970年代、PatriciaとVincentはニューヨーク州クイーンズのジャマイカに移り住み、ビジネスを一から立て直しました。
1979年の設立以来、VP Recordsは "ベストインディーズレコードレーベル "の栄誉に輝き、賞やノミネートを獲得したアルバムをリリースし、レゲエミュージックシーンの最も著名な人物の代理人を務めるなど、目覚ましい功績を残してきました。
VP Recordsの中核は、地域に深く根ざし、家族経営の強い精神性を誇っています。Patricia、そして孫のCJ、Stephen、Stephanieが、日々の業務を積極的に指導を行っています。今回は、彼らにスポットライトを当て、その感動的な道のりをご紹介いたします。
VP Recordsとその歴史について教えてください。
Miss Pat: VP Recordsの物語は、私の夫、Vincentと私が17North Paradeにレコードショップ、Randy's Record Martをオープンしたジャマイカ、キングストンのダウンタウンから始まりました。お店を開店させてから間もなく、私たちは2階にStudio 17というレコーディングスタジオを設立し、多くの地元アーティストをサポートしました。1970年代はジャマイカが政治的に激動の時代で、私たちを含む多くの人々が移住を余儀なくされ、私たちは事業を閉鎖し、新たなスタートを切ることとなりました。そこから、ニューヨーク州クイーンズのジャマイカが私たちの新しい故郷となり、私たちは店を開き、ジャマイカからニューヨークに住むジャマイカ出身やカリブから移民してきた人たちのコミュニティにレコードを流通させました。ビジネスが軌道に乗り、私たちは最終的にレコードレーベルVP Recordsを設立し、そして、今も前進を続けています。
Vincentと初めて会った時のエピソードを聞かせてください。
Miss Pat: 私たちが出会ったのは二人が18歳のとき。家族同士すでに親交があり、彼は祖父が経営していたパン屋から、私が住んでいた家の隣の店にパンを配達していました。
音楽への情熱はいつ、どのように芽生えたのですか?
Miss Pat: 夫とジャマイカをドライブし、一緒にジュークボックスのレコードを交換したことが、私の音楽への情熱の礎となりました。島中のさまざまな場所を訪れ、音楽が人々の生活にもたらす計り知れない幸福と喜びを目の当たりにしました。私の心に響いたのは、人々がレコードに持つ深い影響とつながりでした。音楽を単なる音以上のものとして体験することは、私たちがやっていることに深い意味を与えてくれました。
中国系ジャマイカ人のルーツが、あなたの生い立ちにどのような影響を与えたのか教えていただけますか?
Miss Pat: 私は中国系の母と東インド系の父の間に生まれました。幼少期の我が家では、父のインド文化の影響が最も大きいものでした。とはいえ、大人になってから客家文化(ジャマイカに最初に移住してきた中国系民族)について学ぶにつれ、私の生い立ちとの類似点や影響を認識するようになりました。客家人のルーツから、私たちは回復力があり、恐れを知らず、勇敢で、自分たちのコミュニティに敬意を払い、奉仕することに誇りを持っていることを学びました。
VP Recordsでのお気に入りの思い出を教えてください。
Miss Pat: 女性として初めてA2IM Libera Lifetime Achievement Awardを受賞したことは、特に男性優位のこの分野を考えると、私の人生において重要な瞬間でした。この賞は私にとって特別なものであり、音楽業界において女性経営者がもっと評価されるようになることへの希望でもあります。
ですが、私が一番好きな思い出は、夏のドライブ中、私の両サイドの車から流れるレゲエミュージックを聴きながら過ごす時間です。それは故郷のジャマイカに戻れるような美しい感覚です。
家族経営のレーベルとして、どのような経験をされましたか?
Miss Pat: 密接な家族関係を持つことで、私たちは一緒に素早く決断を下し、オープンにアイデアを共有し、自分たちの目標を明確に掲げ、互いに理解と共感を共有することが出来ます。
家族と一緒に働くことで、すべてが私たち自身そのものに感じられ、私たちの文化を共有できるようになりました。私たちの多くがここに移住してきたため、私たちは皆、同じような願望や夢を抱いています。コミュニティもまた、私たち家族の不可欠な一部なのです。
VP Recordsで育ったあなたにとって、大切な思い出は何ですか?
CJ: 一番の思い出はレコード店や倉庫を走り回り、いろいろな雑用をこなして、ジャマイカアベニューでクールなおもちゃを買ったり、近くの店で飲み物やスナックを買ったりするためのお小遣い稼ぎをしたことです。箱詰めをして、いとこと一緒に砦を作ったりして遊んだことを覚えています。仕事が終わると、祖母は私たちを映画に連れて行ってくれたり、Green Acres Mallへショッピングに連れて行ってくれました。
店に出入りする客のざわめき、空気に漂う会話の断片、そして誰も見ていないところでプレーヤーのレコードをスクラッチするいたずら心まで、あの頃は間違いなく黄金時代でした。
家族で一緒にビジネスを成長させることはどのようなことでしたか?
Stephanie: 本当に幸せなことです。外から見ると、人々は圧倒的にポジティブなイメージを抱くことが多いですが、独特の難しさもあります。生活と仕事が絡み合っていて、オンとオフがはっきりしていない。私たちは文字通り、このダイナミズムを生きている。けれど、それこそがVPの真に素晴らしいところでもあります。
コミュニティはVP Recordsでどのような役割を担っていますか?
CJ: コミュニティなくして私たちは存在しない。コミュニティは私たちのビジネスの中心であり、私たちが何者であるかの最初の源であり、魂なのだから。VP Recordsがレゲエとダンスホールミュージックを広め功績を残したことで知られてはいますが、私たちの日々の生活や事業は、ジャマイカンやカリビアンコミュニティとの交流があってこそ。このつながりは自然なことであり、私たちにとって計り知れない重要性を持っています。この信頼とコミュニティへの純粋な愛情こそが、VPを特別な存在にしてくれています。
豊富な経験を持つあなたは、このFoundationを通じてどのように若者たちに知識を伝えていますか?
Miss Pat: 私は、決してあきらめないという励ましを与え、何でも可能だということを証明するために、私の軌跡を分かち合っています。V&P Family Foundationは、イベントやショーへの資金援助に加え、音楽教育や奨学金の支援、若い世代のミュージシャンの指導、レゲエとカリブ音楽の歴史の保存と振興にも取り組んでいます。
VP Recordsの今後の計画について教えてください。
Stephen: VPにとって、大きな展望が開けている。私たちは今、音楽界において爽快で明るい兆しに満ちた時期にいることを実感しています。私たちは、ジャマイカやカリブ海諸国が経営する同業者を強力にサポートし続けることを目標としており、このマインドセットを優先し、進化し続ける音楽業界をナビゲートしていきます。音楽の進化と成長を支援し、アーティスト、プロデューサー、パートナーにより多くの機会をもたらすことが、私たちが最も重要視することです。私たちのモットーである "Miles Ahead "は、私たちのそんなアプローチを端的に表しています。
最後に、どこであなたたちを見つけることができますか?
SNSではどこでも、@vprecords にて見つけていただけます。私たちの伝説的なレコードショップは170-19 Jamaica Ave. Jamaica, Queens 11435にあります。ジャマイカのキングストンからクイーンズのジャマイカまで、長年にわたりコミュニティが私たちに与えてくれたすべての愛とサポートに感謝します。